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異種祭祀

異種姦系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

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古き良き触手 4

 時代が代わり、習わしが変わっても、女子の身体の柔らかさは変わらない。
 我はさらに触手を蠢かせ、女子の体内へと侵入することにした。
 昔ならば多少乱暴にしたところで簡単に壊れはしなかったものだが、いまの女子を同じように扱っては孕み袋にする前に死んでしまう。
 慎重に触手を運ぶ必要があった。
 もっとも、触手の扱いにかけてば触手族随一の精密さを誇る自負がある我には容易いことだ。
 細い触手を、女子の膣に入れていく。ほどなくして、女子が初物であることを示す薄い膜に行き当たった。その膜に空いているわずかな隙間から触手をさらに奥へと挿し入れ、子宮口へと至る。
 触手族にとって触手とは、人にとっての目であり、耳であり、鼻であり、舌である。ゆえに挿し込んだ触手によって、その場所の状態も事細かに認識していた。
(さて……無理矢理押し通っては断裂するであろうな)
 昔でさえ、ここは慎重に扱わなければならなかったところだ。触手をより細くして中へと入り込んでもいいが。
 ここは違う方法を用いてみることとしよう。
 それにはまず、舌を噛まないようにしてやる必要があろう。悶える女子の眼前に、一本の触手を差しだす。
『咥えよ』
 その触手の太さは女子が大きく口を開いてようやくくわえ込めるかどうかという、ギリギリの太さだ。さすがの女子も躊躇いを滲ませていたが、我らの要求を拒むという選択肢はないのだろう。顎が外れそうなほど大きく口を開いて我が触手を受け入れる。
 触手の太さは自由自在ゆえ、そう心配する事は無いのだが。
 女子は拙くも舌を動かして触手を舐めようとしていたが、そもそも限界ギリギリの太さゆえに舌にも自由はほとんどない。
 無理はするなと言ってやろうかと思ったが、動かしたければ動かせばいいのだ。目的は奉仕させることにないのだから。我は元々の目的に戻ることにした。
 我は子宮近くまで挿し込んだ触手の先端から、細い毒針を突き出した。それを子宮口に突き刺す。若干不安であったが、さすがに針程度ならば死なぬようだ。
 無論、激痛には違いない。女子は我に捕らわれ、動かせないはずの身体を波立たせて激痛に呻いた。すぐに痛みは引いたようで、塞がれた口の代わりに鼻で必死に呼吸を繰り返している。
 我はそんな女子の反応を楽しみつつ、毒が回るのを待った。いや、待つというほどの時間は必要なかった。
 弛緩した女子の子宮口が大きく開き始めたからだ。この毒は非常に強力だが、毒が身体全体に回らないように出来ている。針を刺したその周辺の身体にしか影響を与えないのだ。
 人との戦闘の時はこの毒を用いて、徐々に抵抗できぬようにしていっていたものだ。手や足が痺れ、抵抗の余地がなくなっていく人間の恐怖の顔はなかなかに格別であった。
 いまの人間はそんなことをするまでもなく、無抵抗なので工夫のし甲斐もない。
 ともあれ、子宮口を開かせる目的は達成した。我はその中に触手を侵入させ、触手の先端から分泌液をにじみ出させる。
 我ら触手族の目的は雌の胎盤を用いて我らの苗床とすること。そのための人体改造を行う。分泌液は女子の胎盤を刺激し、子種を着床しやすくする。昔の話ではあるが、触手族の分泌液を用いて不妊治療を行うということもあったらしい。
 いまではどうなっているのかは知らないが、良好な関係を構築している以上、その用途に我らが協力していても不思議ではないか。
 あとでそのようなことも行われているのか、聞いてみてもよいだろう。
 いまは目の前の作業に集中だ。
 女子は初めてであろう身体の中を弄くられる感触に、悶えつつも快楽に浸った声をあげていた。すっかり雌の顔になっている。子宮内に触手を侵入させる間にも、全身への愛撫はやめていなかったのだからそれも当然か。
 触手から分泌されただけではない、どろりとした液体が、女子の膣から零れていた。

つづく
[ 2018/06/21 19:05 ] 小説・短編 古き良き触手 | TB(-) | CM(0)

古き良き触手 3

 長年触手をやっているが、こういう場合に、どう段取りを進めればいいのかわからなかった。とりあえず、我の考えを主張しておくことにしよう。
『あー、よし。まあわかった。時代は変わったということだな……良いだろう。いまの世の習わしに従い、貴様を苗床にする代わりに守護を与えてやろう』
「ありがとうございます触手様!」
 うわ、これから苗床にしようとしている女子に礼を言われた。
 思わず触手に震えが走ったわ。
 無論、違和感溢れる状況に対してだ。
 なんで貴様を孕ませてやる、と言って感謝されなければならぬのだ。
 ええい、気持ち悪い。もうさっさと犯してしまうに限る。
『よし、ではそこからうご……おい、何をしておる?』
 威圧的に命じようとして、思わず問いかけたのも無理はなかろう。
 なにせその女子は我の前で服を脱ぎ始めたのだから。
 上半身裸になりながら、女子は不思議そうに首を傾げる。
「え? 犯していただけるのですよね。なら、服を脱がないと不便では……」
 そーいうこと言ってるんじゃなくてだな。
「あ……っ! す、すみません! もしかして着ている服は破くのがお好きでしたか? すぐ着直します!」
『ああ、いや、まあいいから脱いでくれ……』
 もう面倒くさいのでそう促す。
 触手が痛い。なぜに女子を犯す前からこんなに疲れなければならんのだ。
 我ら触手に溜息を吐く機能はないが、思わず溜息を吐きたくなった。
 そうしている間に、女子は服を全て脱ぎ、それを綺麗に降り畳んで脇に置いた。我がこれまで犯してきた者の中に、このように自ら服を脱ぎ、犯されるのを待つ者はいなかった。
 なんとも奇妙な状況である。我はとても大きな違和感を覚えたが、もう気にしても仕方あるまい。
 割り切って、女子の素裸を眺めることにした。
 女子は、思ったより豊かな体つきをしている。どうにも慣れぬ展開で確認が後回しになっていたが……これはそれなりに楽しめそうである。
 我は女子の周囲を触手で囲う。触手でものを見ているわけではないが、女子は物理的に囲まれたということで我の視線を意識してしまったのだろう。
「触手様、脱ぎました。お、お手柔らかにお願いします……」
 恥ずかしげに身体を隠そうとする。
 こらこら、良く見えぬではないか。
 我は人間の強度を踏まえて、細めの触手を伸ばし、女子の腕に絡めた。
「あっ……!」
 弱々しい悲鳴を上げる女子。無論我が力に抵抗できるはずもなく、女子の両腕を左右に伸ばさせ、空中に張り付けられたような体勢にする。
 可愛らしい乳首が隠せず、豊かな乳房が揺れるのに従って上下する。我はその乳房を直接確かめてやろうと、両腕に絡めたよりもさらに細い触手でその身体に触手を絡めた。
「ひゃうっ」
 中々良い声で啼く。
 締め潰さないように慎重に、力加減を調整しながら締め付けた。柔らかな身体の弾力が返ってきた。触手に締め上げられ、身体ごと乳房が歪み、女子の口から空気が零れる。
「はぁ……あぁぅ……」
 色、艶、柔らかさ、そして張り。中々よい乳房だ。
 悩ましい喘ぎ声も中々に煽情的だ。こういった経験がないとはとても思えん。謀られたか、と一瞬思ったがそういうわけでもなさそうだ。
 我も知らず知らずのうちに分泌していた、わずかな体液の影響だと気づけなかった。
 その程度の体液で乱れるような耐性のない相手など初めてだったのだから、我が抜けていたわけではない。
 ともあれ、我は触手の本能に従い、女子の身体をさらに味わい尽くすべく、追加の触手を女子に向けて蠢かせた。

つづく
[ 2018/06/12 22:06 ] 小説・短編 古き良き触手 | TB(-) | CM(0)

古き良き触手 2

 女子の手足を潰さないよう、慎重に四肢を拘束する。
 逃げられては面倒だ。どう扱うにせよ、獲物の自由を奪うのは触手の常道手段であり、これをやらねば始まらない。
 ちょっと締め上げようとするだけで骨が軋み、折れそうになるのに辟易しながら、なんとか大の字に拘束することに成功する。しっかりと触手を絡ませたから、逃げることはできなくなったはずだ。
 声をあげられても面倒なので、その小さな口にちょうどいいサイズの触手を突っ込んでおく。これで小さな声しかあげられまい。
 そうこうしている間に、女子が小さく呻いた。どうやら目を覚ましたようだ。
 触手界に連れてこられていた人間どもからすると、言葉は我の知るものから変わっていなかったようだから、会話はできるだろう。
 ゆっくりと目を開けた女子は、まず自分の口に潜り込む触手を見て驚き、声をあげようとして失敗し、触手が目の前で無数に蠢いているのを見て目を見開いた。
『目覚めたか。人の子よ……できぬと思うが、騒ぐなよ。死ぬことになるぞ』
 我が重々しく脅しをかけるつもりで呼びかけると、女子は大慌てでコクコクと頷いていた。うむ、素直だ。
 勢い余って一度殺しかけたのだがそれは置いておく。
『うむ……そうだな。騒がないと誓うなら口を自由にしてやるが?』
 もし騒いだらその時は即座に処分するまでだ。何度も頷く女子の行動を受け、我は女子の口から自分の触手を抜いた。
 我の触手から分泌される液と、女子自身の唾液が混ざったものが口から溢れる。
 顎を沿ってこぼれ落ちて女子の胸元を濡らしていった。服が濡れて身体に張り付く様は中々に煽情的で良い。
「げほっ、ごほっ……」
 弱々しく咳き込む女子。我は女子が叫びださないかと注意して観察していたが、その気配はない。まるでこれからされることを受け入れているようだ。
(いや……そんなまさかな。触手に陵辱されることを自分から受け入れるような女子など……)
 いない、と思った我であったが、考えてみれば触手界にいた苗床どもは皆自分の意思でいるようにも見えた。
 確かに蹂躙の限りを尽くせば大人しく従うようになる女子もいないではなかったが、何もしていないにも関わらず触手に従順に従うわけもない。
 我が同胞らが相応の時間をかけ、特殊な調教を施したからだと思いたい。
 それはこの者に聞けば明らかになることか。
『さて、言葉は通じるな? 貴様、これから何をされるかわかるな?』
 我の問いに女子はその身体を大きく震わせる。何をされるかは理解しているようだ。触手という存在自体を知らないという可能性はなくなった。
 何をされるのか理解していない顔ではない。恐れが浮かんでいるのは確かだ。いきなり襲われ、人間としての尊厳を踏み躙られるのだ。恐れないわけがない。しかし、それならもっと全力で抵抗するべきではないのか。
 それにその女子の顔に浮かんでいるのは、恐れだけではなかった。どこかいまから起きることへの期待のようなものが滲んでいる、ような気がする。
『……本当にわかっておるのか? 貴様はこれから我の触手によって犯され、苗床として我が同胞を生み続ける肉袋となるのだぞ? もう少し抵抗しようという気はないのか?』
 我が思わずそう問いかけると、女子はきょとんとした顔をした。
 調子が狂う。
 昔捕らえた女子は、それこそ全力で抵抗を試みていたものだ。触手を離せば即自決しようと舌を噛んだ者もいたな。すぐさま治癒魔法で治して犯し直してやったが。
 とはいえ、こやつに全力で抵抗されたところで、我の拘束が緩む訳もない。そもそも抵抗は無意味ではある。しかし、それはこちらの感覚であり、犯されようとしている女にそんな道理は無意味だろう。
 無駄であれなんであれ、暴れるだけ暴れるのが本来というものだ。
 この女子は暴れない。我を恐れていないわけでもない。異形に犯されることへの忌避感もあるはずだ。ならばなぜもっと抵抗しないのか。
 果たして暫く沈黙していた女子は、恐る恐るという調子で口を開いた。
「えと……そういう反応の方がいいですか?」
『いやいやちょっと待て』
 聞こえてきた言葉があまりにも予想外すぎて、我は思わず待ったをかけていた。
『良いとか悪いとかではない! 貴様は恐ろしくないのかと聞いている!』
 なんでこんなことを言わねばならんのだ。触手が痛くなってきた。
「ご、ごめんなさい……わたし、初めてだから……怖いです……」
『そういう意味でもなくてだな!?』
 なぜだ。なぜこんなに噛み合わぬのだ。
『触手に犯されようということに、何か思うことはないのかという話だ!』
「……? ええと、その……私でいいのかな、って……?」
『なんでさ!?』
 どうしてそうなる。
 我は一端女子の拘束を解き、その場に座らせた。これはきちんと確認する必要がある。  女子は伝聞混じりの拙い説明ではあったが、知る限りのことを話してくれた。

 曰く、この百年で人間の力は著しく減じた。
 動物相手ならばともかく、魔物たちにはとても敵わず、その数も大きく減じてしまった。
 そんな折、とある触手が人間を他の魔物から守るようになった。これは触手にとっては苗床を守るための行為であったが、人間たちはその触手の庇護の元、少なくとも死ぬことはなかった。
 また、苗床になっても従順にしていれば殺されることはなく、行動の自由も許されたため、いつしか触手の苗床になった方が安全だという認識が広まった。
 触手は元々繁殖のために多種族の雌を欲していたわけであって、相手が従順に触手を産んでくれるのであれば、無闇に強制する必要もなく、守護者的立場に甘んじた。
 結果、人間たちに『触手に見初められた場合は抵抗せずに受け入れる』ということが自然と広まり、いまでは人と触手の愛し合う関係も普通にあるのだとか。
 我が休眠している間に、世は『触手が人に強制する時代』から『人と触手の共生の時代』に移り変わっていた、というわけだ。

「……触手さまに見初められるのはとても素晴らしいことです。特に私たちのような貧しい街の者は日々生きていくのも精一杯ですから……触手さまに見初められれば、飢える心配も獣や魔物に怯える心配もなくなります」
 ただ、と女子は恐縮したように身を縮める。
「なにぶん、わたしは見目も良くなければ器量もなく……その、経験、もありませんし……ただの田舎娘ですので……触手さまにご満足いただけますかどうか……」
 俯いて小声で呟く女子。
 なるほど、確かに我らは無闇に苗床を殺したりはしない。苗床になっている者が殺されそうになれば全力で守るし、健康状態に問題があるのならそれを解決するだろう。
 触手の苗床として活用できるのは女子だけだが、男子も人間の、ひいては苗床の絶対数を増やすためには必要なのだから、抗おうとしないのなら殺すことはしない。
 人間どもが受け入れさえすれば、確かに触手との共生は難しいことではないだろう。
 しかしだ。
『……おぬしら、順応力高過ぎだろ……』
 ほんの百年前までは『触手に犯されるくらいなら死ぬ!』が主流だったのだぞ。
 触手を受け入れなければ他の種族に滅ぼされる、という切迫した理由もあるのだろうが、触手に犯されるという生理的嫌悪感はどこにやった。
 試しにその辺について聞いてみると、女子はなぜか恥ずかしそうに頬を赤らめながら応えた。
「ええと……よくわからないです、けど……触手さまの愛し方はそれはもう気持ちよいものだ、とか……」
 母胎に悪影響を与えるわけにはいかぬから、苦しみではなく快感が得られるようにしてはおるが。
 まさか好意的に解釈されておるとは。
『しかし事はそう単純ではないはずだ。例えば……そうだな、番のおる女子が触手に犯されたらどうなのだ?』
 昔ならば、女子を襲ったらその番を名乗る男子が現れ、それはそれは恐ろしい剣幕で襲いかかってきたものだ。その決死の思いによって討伐された触手も多々知っておる。
 無論、我はそやつも叩き伏せて触手で絡め取り、精液を吐き出す肉袋にしてやったが。
「そういう話はあまり聞かないです。触手さまが避けてくださっているのでは……?」
『む……』
 言われてみれば、他にいくらでも苗床候補がいる状況で、わざわざ番のいる者は選ばない。人間が増えなければ触手も困る。増えるための準備段階であったり、増えようとしている人間を襲う必要は確かになかった。
『親類縁者は何も言わぬのか』
 昔は親だの兄弟だのといった者が報復にやってくることもあったが。
「多くの触手さまは村や街ごと守ってくださいますから……むしろ歓迎されます」
 触手が人間の村や町を守るなど何を馬鹿な。と、思ったが人間からの抵抗がないのでれば、確かに最初に手を付けた者から、その周囲にいる者にも触手を伸ばすのが我らのやり方だ。
 結果的にではあるが、村や町を守ることに繋がるのは理解できる。できてしまう。
『…………暫し待て』
 我は聞くべき事はすべて聞いたため、一端落ち着いて考えることにした。我がそう告げると女子はほっとした気配を滲ませたが、それは陵辱を逃れられたという安堵ではなく、これからことに及ぼうという生娘が、及ぼうとする未知の行為への不安から一端解放された時の安堵であった。ちゃんと心構えができていい、と言いたげな風情だ。
 それにしても、なんという時代だ。これでは陵辱する意味がない。
 我は強姦して陵辱することこそ、触手の取るべき行動であると思っていた。
 それは相手におもねるような行為が触手の矜持を傷つけると思っていたからだ。我らは我らの都合で異種族の女子を孕ませるのであり、相手に斟酌しながら孕ませるなど愚の骨頂であると。
 だが改めて状況を聞いて見ると、いまや向こうから孕みにくるのだ。強引に犯す必要が全くない。
 人間どもが我らを利用して強かに生き残ろうとしているという見方もできるが、あくまで主導権は触手側にある。触手の矜持が傷つくような状況ではない。
 我はなんとも煮え切らない状況に、何度目かもわからぬが触手を抱えたくなった。
 正直な話、強いて女子を強姦して陵辱してやりたいかというと……我も別にそれに拘っているいうわけではない。
 負の感情は面倒なものだ。孕み袋が勝手に死んでしまうリスクを考えると、率先して触手を産んでくれる現状は、種族としてはむしろ好ましいとさえ言える。
 いくらどこか腑に落ちないといえ、せっかく安定している触手と人の関係を、我の感情で崩すというのは決まりが悪い。繰り返すが種族としては好ましい状況なのだ。
 我は改めて目の前でじっとしている女子を見る。いまの我は少し身を離しているのに、逃げようという気配がまるでない。初めての行為に対する不安や恐怖はあっても、我に対する恐怖や嫌悪感はなかった。
 忌み嫌われ、悲鳴をあげて逃げ惑う獲物しか相手にして来なかった我には、やはりどこか納得しがたいものがあるのだが、これが今の世の習わしというのであれば受け入れなければならぬのだろう。

つづく
[ 2018/06/11 22:41 ] 小説・短編 古き良き触手 | TB(-) | CM(0)

古き良き触手 1

 最近の触手はなっちょらん。

 百年の眠りから覚めた我はそう感じていた。
 人間の女を浚って苗床にしていることは変わっていない。だが、その関わり様が我の生きていた頃の時代とは全く違っているのだ。
 まるで愛玩動物でも飼育するかのように、やたらと人間の身体を気遣う触手。
 四肢を拘束することもなく人間に自由に行動させ、行為に及ぶ時だけ触れる触手。
 果てには、こちらの世界に浚うこともせず夜な夜な人間の世界に触手を運んで、獲物が寝ている間だけ触れるというようなキチガイじみた触手までいた。
『違うだろうが! 触手の本懐とは陵辱! 悲鳴をあげて逃げ惑う人間どもを捕らえ、種を注ぎ込んで孕ませ、苗床にして死ぬまで子を産ませ続ける! それが触手というものだろう!』
 怒りのあまり周囲の木々を薙ぎ倒しながら憤慨すると、我の昔ながらの友は苦笑気味にその身体を歪めた。
『あー、わかるわかるー。俺も同じようなこと思ったよー』
『ならばなぜ! 貴様まで軟弱な触手の仲間入りをしておるのだ!?』
 こやつとは我が百年前に眠りにつく前からの付き合いだ。
 昔のこやつはそれはもう極悪非道な触手で、人間の街ひとつを丸ごと飲み込み、人を惑わし、狂わせ、快楽に落とし、夥しい数の苗床を生み出した触手界の重鎮だ。
 当然我と話している今も人間の女をその身に絡め取り、陵辱してはいるのだが……。
「ふぁっ、テンタさまぁ、きもちいいですぅ……」
 なぜその女はそんなに嬉しそうなのだ。
 生まれて十数年ほどのその女はまさに孕ませるには絶好の年頃であろう。その肢体は歳の割には見事に実っており、実に触手の絡めがいのある身体をしておる。
 実際、現在その身体には我が友の触手が絡みついている。乳房を押しつぶし、股間にはその腹部の形を変形させるほどに潜り込んでいる。
 腹の中で触手が蠢く様は、さぞ苦痛を与えているはずなのに。
 その女は幸せそうに喘いでおる。
 かといって洗脳しているような魔法の気配もない。解せぬ。
『いやー、マジで大変だったんだぜここまで入るように拡張するのは。その甲斐あってめっちゃ気持ちいい穴になったけどなー。ふふふ、愛い奴だよ全く』
 触手を絡める我が友に対し、女もまた愛おしげに我が友の触手に口づけをしている。
 なんだこれは。
 これではまるで……愛し合う存在ではないか。
『……貴様には失望したぞ。誇り高き触手族ともあろうものが、人間に心奪われるなど!』
『いや、そういうつもりでもないんだけどな……そうだな。お前も一回やってみたらわかるって』
 どうせ寝てた分溜まってるんだろ、と指摘された。
 悔しいがその通りだ。百年眠っていた分、女を苗床に堕としてやりたいという思いが高まっている。
 人間界に赴いて、女を浚ってくるとしよう。
『久しぶりなんだし、まずは基本に則って獲物は独りに絞れよー』
『……ふん。言われるまでもないわ』
 我は友の忠告に応えて、転移の魔法を使って人間界に移動する。
 さあ人間の雌どもよ、我が触手によって孕み袋となるのだ!
 正しい触手の恐怖というものを教えてやる!




 触手族特有の長い休眠から覚めた友達が、やたらと張り切ったオーラを滲ませながら人間界に向かっていった。
 さすがは百年前に触手界の先鋒として、いくつもの人間の国を滅ぼしたエース。
 眠って力を回復させた直後である分、いま起きている触手の誰よりも強いだろう。
 いい出会いがあればいいんだが、と考えていると、ナーシャが心配そうに囁いてきた。
「テンタさま……お友達の方は大丈夫でしょうか……」
『んー。まあ、心配はしなくていいだろ。俺たち触手は共生志向が高いし……』
 多種族の雌を利用しないと繁殖できないという性質の影響がある。
『最初の獲物には気の毒だけど……人を一回襲えば、いまの触手界がどうしてこうなっているのか、あいつもすぐ理解するさ』
 そういう確信があった。なんだかんだ付き合いの長いあいつの性格はよくわかっている。
 さて、それはおいといて。
『ところで、まだまだこれからだってことわかってるよな?』
「は、はい……がんばります……」
『よーし、良い子だ。今日こそ尻穴から口まで貫通できるようにがんばろうなっ』
 俺はいいながらナーシャの尻穴に潜り込ませた細い触手を、慎重に動かしてさらに奥へと入り込む。
 ナーシャは傍目から見ても異常なほど膨れあがった腹部を抱え、苦しげに呻きながらも、その苦痛を受け入れて快感を覚えている。
 悶え苦しみながらも気持ちよさそうに喘ぐナーシャは、本当に可愛い。
 俺はナーシャの身体を優しく抱きしめながら、さらに触手を動かすのだった。




 人間の世界にやってきた我は、まず人里を探すべく、空間把握を行った。
 この魔法は術者を起点としてあらゆる物体の居場所を感知するものだ。当然その中には人間も含まれる。
 我が降り立った山やその麓の森の中には他の動物しかいないようだ。さらに効果範囲を拡大し、街を探す。
 暫く探していると、人間が多数蠢く街があった。
 ずいぶんとこじんまりとした街だが、復帰第一陣の獲物と考えればちょうど良い。まずはこの街ひとつを丸ごと苗床にしてやるとしよう。
 我は再び転移魔法を用いてその街の傍に転移し、さらに街の詳細を確認する。
 街は百年前も良く見た城壁都市で、高い塀に囲まれている。獣や魔物の侵入を食い止めるためであろうが、我のような転移魔法使いには無駄だったし、そもそも魔法使いではなくとも翼を持つ者には無意味だろう。人間はずいぶんと無駄なものを造るものだ。
『ふむ……それなりの数はいるが……妙だな』
 どうにも男女比率がおかしい。かつては半分ずつくらいだった人間の男女比率は、この街に限って言えば完全に女の方が多く存在していた。
 我らとしては苗床にできる女の数が多い方がいいし、男どもはいずれにせよ苗床自体を増やすための種袋にする必要があるため、これだけいるなら十分と言えるのだが、あまりにも都合が良すぎる。
『まあいい。男ばかりで苗床が少なくなるよりはいいからな』
 さっそく陵辱を始めるとしよう。
 我は街全体を把握し、孤立して動いている者を探す。
 何十人であろうと一度に相手する自信はあるが、ブランクがある身だ。我が友の忠告もあるし、まずは順当にひとりずつ犯していくとしよう。
 全体を見ていると、城壁の外に出ている者が幾人かいるのがわかった。城壁の外には畑があり、そこでの仕事を主にしている者たちのようだ。その中で一番外縁部に近い家屋に住んでいる者を探す。
 そうやって探していると、森の中に単独で行動している女子を見つけた。どうやら薬草採取を行っているようだ。村からほど近い場所なので獣や魔物に襲われてもすぐ逃げられるという判断だろう。
 実に都合が良い。その判断が間違っていることを教えてやるとしよう。我は記念すべき一人目の苗床をそれにしようと決める。
 我ら触手族の身体は、すべて触手でできている。中心に人間が抱えられるギリギリの大きさの核があるが、それも触手が丸まってできているものだ。その気になればそれも無数にある触手の中に紛らせることができ、核を狙って破壊するのは困難を極める。
 そもそもそう簡単に触手の海を突破できるわけではないのだが。
 さて、その触手を駆使して我は森の奥からその女子に狙いを定めた。
 女子は農作業に従事しているゆえに肌が良く焼け、手先も荒れていたが、その健康的な肢体は中々に魅力的だった。乳房の実りは少々物足りないが、重量のありそうな臀部は肉が良く引き締まっており、苗床としては及第点であろう。
 見目も田舎くさい感じはするが純真そうで悪くはない。こういう性に縁遠そうな女子を快楽に浸して乱れるのを見るのも中々おつなものだ。
 我はまずは細い触手を用いて女子の動きを封じることにする。女子は採取に夢中になっているらしく、忍び寄る我の触手に気づく様子もない。
(よし、いまだッ!)
 ある程度近付いたところで、一気に触手を伸ばして女子の身体に絡ませる。そのまま軽く締め上げて悲鳴もあげられな――

 ぐちゃり、と果実の潰れるような音がした。

 一瞬、我の明晰な思考が停止した。
 我らの触手は常に分泌液によって濡れているが、それとは全く違う何かの液体が体表面を流れていく。
『……はぁ!? い、いかん、回復魔法(ヒーリング)ッ!』
 ひしゃげて潰れた女子の身体が、我の魔法によって修復される。衝撃で気を失ってはいたが、血の気の通った顔に戻った。
 今度は潰さないようにそっと触手を巻き付けつつ、我は伝わってくる女子の身体情報に唖然とした。
『なんだこれは……この貧弱な魔力、赤子にすら劣るぞ!?』
 かつて、我が活動していた時節。
 その頃の世界は争いに満ちていた。色々な動植物、魔物が覇権を狙って日々戦いに明け暮れていたものだ。その中で人間はたしかに強力な方ではなかったが、数によるごり押しと稀に誕生する我らとも渡り合える戦士の存在が大きかった。
 我も人間の魔法剣士という存在には幾度も苦しめられたものだ。
 その頃の人間と比べると……いま目の前にいる女子の魔力は貧弱にもほどがある。魔力とは強さだ。生まれつき膨大な魔力を持つ我ら触手族のような者もいれば、生まれた頃はさほどでもないが、成長する時の伸び率が良い者もいる。
 人間は後者であり、たとえ一般的な才能しか持たない人間であろうとも、場合によっては我らに抵抗しうる工夫を凝らすことのできるくらいの魔力は持つのが普通だ。
 この女子くらいの年齢なら、とっくにそのくらいの魔力は持っているはずなのだが。
 我の認識では生まれたばかりの赤子と大差なかった。
『むぅ。これでは無闇に触手を絡ませることもできん……』
 我ら触手族は獲物を捕らえはしても、殺しはしない。
 ゴブリンやオークのように壊してでも雌を犯すことしか頭にないような知性の無いものとは違うのだ。
 苗床は財産であり、いくら人の数が多いからといってそれを無闇に消費するような真似は触手の美学に反する。孕ませた結果、対象の精神が狂ったり、肉体が壊れたりすることに関しては不可抗力だから構わないのだが。
 孕ませるために襲うのであって、殺すために襲うのではない。
 我は脆すぎる人間を前に、触手界でみた仲間たちがどうしてあれほど人に優しく接していたのか理解した。なるほど、たしかにこれでは我らが以前のように陵辱しようとしたら人はたちまち血と肉に成りはてるだろう。
 これほど脆い人間の穴に触手を入れて、奥の奥まで潜り込ませていた我が友は相当高度なことをやっていたらしい。昔はあれくらい普通にやれていたのだが。
 それにしても我が友も触手が悪い。そうならそうと教えてくれればよかろうに。我が慌てふためくと予想して黙っていたのだろう。まんまと友の目論見通りというわけだ。
 あとで我が友には文句のひとつも言うとして。
『さて……どうしたのものか』
 我は我が触手のうちでぐったりしている女子をどう扱ったものか、悩んでいた。

つづく
[ 2018/06/10 22:51 ] 小説・短編 古き良き触手 | TB(-) | CM(0)

スライムテイマーになった訳 おわり

 突然裸になった私に対しても、スライムは無感動な視線を向け続けている。
 私は地面に寝そべり、そんなスライムに向けて手招きした。
「おいで。私のいうとおりに動いて欲しいの」
 その言葉に応じて、スライムが私の傍にやってくる。私はスライムの腕を取ってその身体を引き寄せ、抱きしめた。
 ひんやりとした感触と、ぷにっとした柔らかい抵抗。それらを全身で感じる。
「ああ……やっぱりこの感触、最高だわ!」
 スライムを抱き枕にする。これまで誰も考えなかったのが不思議なくらい、スライムの感触は心地よかった。素肌と擦れるすべすべの感触が素晴らしい。
 私はさらに気持ちよくなるために、彼女に指示を出す。
「その手を使って……そう、それ。私のここを触って?」
 スライムの腕を自分の股間と胸に誘導させる。可愛いスライムは私に言われるがまま、その手を使って愛撫を始める。愛撫、といっても言われた通りに擦っているだけで、もちろん技巧なんてものはなかったけれど、触れあったその身体の感触だけでも十分に気持ちのいい行為だった。
 私はその気持ち良さに酔い、彼女の身体をさらに強く抱きしめる。強く抱きしめられて動きづらかろうに、言われたことを忠実に実行するスライムは、私の秘部と乳房を触り続け、刺激を与え続けてくれた。
「んんっ、いいわ……もっと強く……そう、擦りあげるように……!」
 ねっとりとした消化液の感触はローションのようなもので、擦れ合う際の感触をさらに強く気持ちいいものにしてくれていた。もっと色々改良してそれに近いものを分泌できるようになれば、スライムは夜のお供としても十分な性能を発揮することだろう。
 その時、一生懸命私の身体を擦ってくれていたスライムの腕先が、私の身体の中に勢いあまって入り込んできた。
「ひゃぅん!!」
 そうなるとは思ってなかったから油断していた。私は思わず声をあげてしまう。けれどスライムにはそんなことは関係ない。ただ言われたまま、私の秘部を擦りあげようとする。
 結果として、まるで挿入された柔らかな張り子を激しく上下されているような状態になってしまった。膣の隅々までスライムが満たし、全体を丹念に擦りあげていく。
 気づけば私は大量の愛液を垂れ流しながら、スライムに逝かされてしまっていた。機械的でありながらも、一生懸命動こうという気配は感じられて、とても気持ち良かった。
「これは……いける……!」
 興奮が冷めるにつれて、スライムの消化液によって炎症を起こした体内外が痛み出したので、回復薬をぶっかけて癒やしながら私はそう呟いた。
 これが、スライムテイマーを志した瞬間だった。


「そこからあとはまあ、スライムの地道な改良よね。餌を回復薬オンリーにしてみたり、薬効のあるハーブを食べさせたり、簡単な魔法を覚えさせたり……その結果、いまでは」
 ぱちん、と私が指を鳴らすと、上から降ってきたスライムが私の手の上に落ちてきた。記者さんはびっくりしていたけど、私は気にせずスライムを掌で転がす。
 当然、消化液なんて出していないし、スライムは綺麗な球状になって転がっていた。
「この通り、とても賢くて触れても全然問題ないスライムたちになった、というわけ」
 私が天井に向けてスライムを軽く放り投げると、スライムは自分で身体を伸ばして天井に張り付き、そのまま擬態してインテリアの中に紛れた。
 記者さんが驚いているけど、この意味が本当にわかっているのかしら。
「……という感じかな?」
 私がそう話を切り上げると、記者さんは少し慌てた様子で頷いた。
「は、はい……なんというか、いくつかおかしな内容が混ざっていたような気もしますが……ありがとうございます!」
 そう言って記者さんは頭を下げる。いいのだけど、これだけで記事に出来るのかしら。
「……ところで、あなたが良ければスライムの良さを堪能して貰おうと思うのだけど」
「スライムの良さ……ですか? レンタルしていただけるということでしょうか。それならぜひお願いしようと思っていました! やっぱり実際に経験してみないとですし!」
「いい心がけね」
 私は彼女に朗らかに笑いかけ、そして、彼女の座る椅子に向けて指示を出す。
「そういうわけだから……やっちゃって♪」
 記者さんが反応する間もなく、椅子がスライムへと変化する。いや、スライムが椅子に変化していたのだ。
 急に身体が沈み込んだ記者さんは、メモを放り落としてスライムの身体に飲み込まれる。
「うわっ!? もがっ、ぐ、ぅぅう……!?」
 私は取り落とされたメモを机の上に置きながら、スライムの中で溺れる記者さんに笑いかける。
「大丈夫、その子はうちの中でも上手な子だから。とても気持ちよくなれるわよ」
 もがきながら彼女が何か言いたがっていたけど、あえて無視。
 早速全身への愛撫が始まるのを見て、私は存分に彼女が味わえるように、大きな布を彼女を内包したスライムにかけてあげた。
「じゃあ、ごゆっくり~」
 そして、私は自分の仕事に戻る。
 スライムから解放される時、彼女がどうなっているか――楽しみだ。


~スライムテイマーになった訳 おわり~
 
 

スライムテイマーになった訳 4

 思わず抱きしめたくなる、愛らしい容姿。
 浮かべる表情は無く、無表情ではあるけど、それゆえに純粋さが際立つ。
「かっ、かわっ……! 嘘でしょ、なんでこんなに……っ」
 スライムはきょとん、とした顔で私を見ている。『魅了』は相手に好感を抱かせ、結果的に言うことを聴かせる魔法だ。それをかけているゆえか、スライムからは敵意を感じず、本当に無垢な少女がこちらの様子を伺っているような、そんな錯覚が起きる。
 抱きしめそうになるのを堪えて、私は一端スライムから離れて深呼吸を行う。
「あ、あぶなかった……と、とにかく実験しないと……」
 私は掌の防御魔法を解除し、スライムにそっと触れる。狙いが正しければ……。
「……んっ……うん、やっぱり。まだちょっと刺激は感じるけど……これなら平気ね」
 人型になっても、スライムの本質は変化していない。それゆえ、彼女の体表面からは相変わらず消化液が分泌されている。
 けれど、スライムの消化液の、酸以上にあらゆるものを溶かす力は魔力によってなし得ているもので、普通のスライムは体内の魔力のほとんどをその消化液に使用していた。
 けれどいま、このスライムは私が教えた『変化』の魔法を使っているため、消化液の方に魔力が回らず、結果として多少ぴりっとする程度の威力の弱い消化能力に落ち着いていた。
「よしよし……あとは魔力の扱い方を覚えさせれば行けそうね……」
 さらにこれで消化液を無効化する他にも、いい影響がスライムには出るはずだった。
 魔物という存在が総じて知能が高くなる理由に、魔力の存在がある。
 人間でも、魔力が強く、魔法使いという専門職につくような人間は、周りよりも遥かに頭がいいことが知られていた。それも魔力の影響だと言われている。
 その中で、スライムが知能の低い魔物なのはなぜか。それはスライムの魔力が消化液に消費され、ほぼ垂れ流しの状態にあるためだ。魔力の影響で知能が高まるのにもある程度の時間がいる。それもなく垂れ流してしまうため、スライムは頭が良くならないのだ。
 一方、『変化』の魔法を覚えたこのスライムはどうか。魔力は常に『変化』によって消耗されているけど、それは消化液の時と違ってちゃんと身体に留まっている。
 体内に留まっているのなら、その影響が身体に出ないわけもなく、スライムは徐々に賢くなっていくことが考えられた。どの程度賢くなるかはわからないけど、ちゃんと自我が芽生えるくらいに賢くなることは十分に考えられた。
 賢くなれば、色々とさせることが出来る。
 軽い荷物運びや、動物などに対する囮としては優秀な存在となるだろう。なにせ物理的な攻撃はスライムにはほぼ聞かない。噛みつけば消化液という毒を身に纏っているから、大ダメージを受けるのは噛みついた方だ。
 それに、私はスライムの身体の感触を確かめた時から、ある目的に使ったならとても気持ちいいことになるのではないかと思っていた。
 私はその思いつきを試すべく、スライムの目の前ですべての服を脱ぎ捨てる。

つづく

スライムテイマーになった訳 3

 スライムは知性の無い魔物と言われているが、魔物に知性がないわけがない。
「身に宿る魔力が弱すぎる……というよりは、この消化液にほとんどの力を使ってるからなのよね」
 私は捕まえてきたスライムを前にして、そう分析していた。
 ダンジョンの壁に穴を開け、その奥に簡易型の実験室を作っている。
 壁の穴は魔法で塞いでおいたから邪魔は入らないし、万が一実験に失敗して私が死んでも、自動的にこの実験室は崩壊するから、誰かに迷惑をかけることもない。
 私は広く作った実験室の真ん中で、拘束魔法をかけたスライムを解き放った。
 四角い箱に押し込められていた、ぶよぶよした身体が大きくなり、見上げるほど巨大な本来の姿を取り戻す。
「さて……『魅了』!」
 まずは襲いかかってこないようにしなければならない。洗脳魔法もあるけど、私はあえて『魅了』の魔法を使った。洗脳魔法は強力すぎて、スライムのような存在だとそれによって変質してしまうことも考えられたからだ。
 スライムは魔法抵抗力が弱いため、『魅了』で十分ということもある。
 目論見通り、スライムは『魅了』の魔法にかかり、襲いかかってこようとしていた動きを止め、擦り寄ろうとしてくる。分泌される消化液によって床が解けていく。
 すり寄ろうとする動き自体は可愛いけど、大きさと特徴が可愛くない。
「わわっ、待って待って! ストップ! うわっ、消化液を出さないで! 出さないように出来る?」
 そう命じてみるものの、効果は薄そうだった。
 相変わらず消化液で地面が溶ける音がしている。
「うーん。さすがに生理的反応を止めるのは無理か……いえ、発想を変えましょう」
 私は自分の身体を防御魔法で覆った上で、スライムに手を触れさせる。
 そして、スライムに魔法の継承を行った。
「スライム、あなたに『変化』の魔法を教えるから、自分で自分に使ってみて」
 『変化』はドラゴンやユニコーンなど、人ならざる者が人の姿を取ったり、逆に人が人ならざる者に変化するための魔法だった。
 ただ、姿が変わるのみで、本質は変わらない。ドラゴンに変化したからと言って飛べるようにも火を吹けるようにもならない。
 大きな本性を持つ者が人型を取ることで、色々と恩恵はあるけど、人間にとってはびっくり宴会芸に近い意味合いしかない魔法だった。ブラフ程度には使えるかな。
 スライムにそれを教えたらどうなるか。
 私から魔法を継承したそのスライムは、『変化』を唱えて人型を取る。
 それは不完全な変化で、身体はスライムのままだった。形だけが人型となり、ぷにっとした四肢を持つ小柄な姿にスライムは変わった。
 その時の衝撃はいまでも忘れられない。
 ただ人の形を真似ているだけだとわかっているのに、私はそのスライム少女の可愛らしさに心を撃ち抜かれてしまったのだから。

つづく

スライムテイマーになった訳 2

 その頃、私はダンジョンに潜ってはモンスターの生態を調査するという仕事を行っていた。冒険者とはちょっと違い、出会うモンスター自体に用があったので、様々な拘束魔法を習得していた。
「はーい、ちょっとごめんね……ふむふむ」
 いま、私の前には光の鎖に四肢を絡め取られたミノタウルスがいた。必死に暴れて拘束を引きちぎろうとしていたが、私の拘束魔法はその程度ではびくともしない。
「うーん、やっぱり身体の構造自体は人間とそう大差ないわよね……」
 ミノタウルスが身につけていた装備を破壊し、裸に剥いて隅々まで観察する。露わになった男性器も、牛のものではなく人間のそれの太くてごつい版という感じだ。明らかに構造が人間よりになっている。試しに刺激を与えて射精させてみたけど、その光景も人間のそれと大差なかった。
 まるで逆レイプでもしているかのような光景だけど、あくまで私にとっては学術上の研究のために行っている行為だ。
 しっかり記録を取った後、ミノタウルスは魔法で焼いて始末しておいた。
「さて、次は……と」
 ダンジョンの中を歩いていると、目の前から巨大な水壁が迫ってきた。
「あら、スライムじゃない」
 言いながら私は拘束魔法を発動。
 四角い光の箱が空中に生じ、その中にスライムが吸い込まれていく。程なくして、スライムは抱えられる程度の大きさの光の箱に閉じ込められた。スライムは魔法に対する抵抗力が極めて弱く、戦士ならともかく魔法使いにとっては全く怖い相手ではない。
「思わず捕まえちゃったけど……どうしようかしら」
 スライムは大体研究が済んでしまっている対象だ。生体はほぼ判明してしまっている。殺してしまってもいいのだけど、殺すほどのうま味もなかった。何かに活用できないかと頭を捻る。
「あっ、そうだわ。ウンディーネの代わりにならないかしら?」
 魔法使いの中でも、精霊使いと呼ばれる人は、水の妖精であるウンディーネを使役し、旅のさなかの水回りに関することを手伝ってもらうことが有名だ。飲み水の確保の容易さや汚れの除去の手軽さなど、ウンディーネを使役するというだけで旅の快適さは段違いになる。
 ただウンディーネは性格的に気まぐれで魔力も高く、平均的な魔法使いが使役できる存在ではなかった。だからこそ価値があるとも言えるけど、もっと気楽に使役出来るモンスターがいればいいと思っていた。
「スライムならどこにでもいるし、弱いから誰でも使役できるわよね。……でもちょっと消化液が強力すぎるかしら」
 スライムの体液は飲み水には適さないし、汚れを除去しようとしたらそのものごと溶かしてしまうだろう。
 だけどそれさえクリアできれば、とても魅力的な案であるように思えた。
「よーし、早速実験よ!」
 その時の私は、それが後々まで続く仕事の始まりになるとは、思ってもみなかったのである。

つづく

スライムテイマーになった訳 1

「スライムテイマーになったわけ?」
 質問をオウム返しに呟くと、その質問をしてきた記者は何度も深く頷いた。
「ええ。貴女の派遣するスライムは最近噂になっておりまして。非常に優秀! 非常に有用! 非常に愛らしい!」
 こちらの口を軽くするおためごかしだということはわかっていても、うちのスライムたちが褒められて悪い気はしない。
「ただ……色々と調べさせていただいたのですが、店主の貴女の実力はスライムテイマーにしておくのはもったいないものであるという意見もちらほら聞こえてきましてね?」
「……あら、誰かしら私の前職を知っている人はそう多くないはずだけど」
 少し目を細めて問うと、記者は慌てて首を横に振った。
「じょ、情報提供者の名前は言えませんよ! 守秘義務がありますので!」
 一瞬、店に潜ませているスライムたちをけしかけて聞き出そうかと思ったけど、実害があるわけではないから止めておいた。こんなことで街の守衛隊と揉めるのもばからしいし。あまり広めないように釘を刺しておく必要はあるかもしれないけど。
 それは単に「スライムテイマーなんか辞めてもっといい職につけばいいのに」などという輩が出てくると面倒だからだ。
「そうねぇ……私の前職について人に言わず、記事にも書かないのであれば、テイマーになった理由を教えてあげてもいいわよ」
「ほんとですか! もちろんです! 誓います!」
 記者は喜び勇んでそう応じた。その瞬間、私と彼女の額に魔方陣が浮かび上がったのだけど、どうやら彼女はそれに気付いていないようだ。
 普通は、スライムテイマーらしからぬ実力を持つ相手だと知っていたなら、『誓う』なんていう言葉を軽々しく使わないだろうに。彼女は私と契約した扱いになった。
 もし彼女がその誓いを破って記事に書こうとしても、魂が縛られているので書けない。人を利用して書こうとしても同じだ。そもそも人に伝えることもできなくなっているので、彼女は記事と関係なく、私の前職について人に話せなくなったのだ。
 ちょっと可哀想かもだけど、勉強料として我慢してもらおう。強い魔力を持った相手に『誓う』という言葉を使うことの危険性を知っておくべきだし。
 言葉巧みに騙されて、契約に縛られた性奴隷になったりする前に学べて良かったと思ってもらおう。
 私は彼女にお茶を出してあげながら、自分もお茶を飲んで喉を潤した。
「そうね……まずは私がスライムに会った時の話からしましょうか」
 思い出すのは、十数年前。
 まだ私がダンジョンに潜っていた頃のことだ。

つづく

レンタルミニスライム

pixivで掲載している「ミニスライムをレンタルする話」の改題・連作版です。内容に変化はありません。

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