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異種祭祀

異種姦系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

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全身触手スーツ

pixivで掲載している「全身触手スーツ」です。内容に変化はありません。
※私の作品にしては珍しく強制系です! バッドエンド注意です。

続きを読むからどうぞ。
 わたしの体が、まるでゴム人形になってしまったかのようだった。テカテカした質感の肌の感触が気持ち悪い。
 自分の首に巻きついたその忌々しい首輪を引きはがそうと頑張ってみるけど、とても素手で引き千切れるような強度ではなく、わたしの指と首が痛くなっただけで終わった。
「くっ……いっそ殺せ!」
 わたしにこんな屈辱を味あわせている張本人に向かってそう声を荒げると、むかつくことに「おー、怖い怖い」とわざとらしく体を竦めて見せやがった。
「まったく、女ながらに恐ろしい殺気を放つ人だ……僕がそんな脅しに屈するように見えたのかい?」
「……このクズが!」
「悪態とは品がないなぁ。せっかく素材は悪くないんだから、もっとがんばれば女としての幸せも掴めるだろうに」
「わたしはそんな幸せ望んでない! いいから、さっさと解放するか殺すか選べ!」
 さらに声を荒げて吠えるものの、そいつにはまったく利いていないようだ。
「ふふふ。そんな簡単に殺したりするものか。君にはうちの警備ロボットをいくつも潰された恨みがあるからね。僕の嗜虐心を満たさせてもらうよ」
「……こんなものを着せるのが楽しいのか? 変態め」
 わたしは自分の体を覆う『それ』を指示した。
 それは全身スーツというもので、ゴムのような素材で出来ている。わたしの首から下すべての体を覆っていて、脱ごうにも首輪を着けられているせいで脱げない。
 体のラインがはっきり出てしまうこの服は着ているだけで恥ずかしい、最悪の衣装だ。
 そんなスーツを作った男は、得意げにそのスーツについて解説を始める。
「君はそのスーツの素晴らしさをまだ理解できていないようだね。そのスーツは本当に素晴らしい技術の粋を集めてできているんだよ? 老廃物を自動的に処理してくれる機構が備わっているから、永遠に脱がなくても大丈夫な代物だ。機能はそれだけじゃないが、それだけでも十分すごいのは伝わってくるだろう?」
 それが事実なら、確かに素晴らしい技術で、凄まじい利便性を備えているのだろう。
 だけど、それを称賛できるようなことを、この男はしていなかった。
「……それだけの技術がありながら……なんで、誘拐や脅迫の材料として使うのよ! もっと世の中のためになる使い方なんて、いくらでもあるでしょう!?」
「ふふふ……どうしてか、なんて言わなくてもわかるだろうに。そんな正当な使い方、面白くないからさ」
 この男はこのスーツを女性に身に着けさせ、強制的に性奴隷に落とすという最低な行為を繰り返していた。わたしはその事件を追っていて、この研究所に忍び込んだまではよかったのだけど、人質を取られてしまい、仕方なくこのスーツを身に着けることになってしまった。
 そうしないとさらわれた女の子たちがどうなるかわからなかったのだから仕方ない。
(本当に、ぬかったわ……! せめて、突入する前に応援を頼むべきだった……誰か気づいてくれるかしら……)
 潜入捜査が主になるわたしは、定期連絡以外で本部と連絡を取ることがない。このまま定期連絡が出せなかったら、いずれは本部が動いてくれるだろうけど、それまでわたしが耐え切れる保証はない。
 わたしが不安になっているのは、この事件でさらわれた女の子たちは、みんな一様に心の底から洗脳されていて、救出されても元の生活には戻れないことが大半だったからだ。
 これでもわたしは特殊な訓練を積み、拷問などには耐性がある。
 そんなわたしでも、どんなことをされるのかわからないという恐怖には耐えがたいものがある。
 わたしの心境を感じているのか、それともただこれからすることに対して、愉悦を感じているのか、全身スーツを作った男はいやらしく笑った。
 男は部屋の中央に立たされたわたしの周りをまわりながら、じっくりとねぶるような視線を向けてくる。
「ふふふ……勇ましいお嬢さんだが、体つきは十分に女らしいな。しおらしくしていれば可愛らしいだろうに」
「……大きなお世話よ」
 この全身スーツを着せられたせいで、余計に体つきは女性らしさを強調されている。
 ゴムでできていると思われるこのスーツは、絶妙な伸縮性を発揮し、わたしの体を絞るところは絞り上げ、ふくよかにするべきところは膨らませている。特に胸に関してはブラもしていないのに理想以上の形を保たれていて、そこに関してだけはこのスーツにちょっと惹かれる。ラインが浮かび上がるせいで、ちょっと卑猥なのが難点だけど、それを差し引いても理想的な形を作ってくれている。
 そんな胸にも、男の視線が向けられている。さすがに少し恥ずかしかった。
「……あんまり見ないで」
 わたしは腕を使って胸をかばう。男は不満げな顔になった。
「おいおい。どんなものか見分しているんだ。ちゃんと見ないといけないだろうが。姿勢は『気を付け』だ」
 高圧的な命令。
 当然、わたしにそれに従う理由はなかったのだけど、なにか妙な力が働いて、わたしの体は自然と『気を付け』の姿勢を取っていた。両手をまっすぐ伸ばし、体の横に添わせた理想的な『気を付け』。背筋もぴんと伸びて、わたしの体は一本の棒のようになっていた。
「……え!? な、なにこれ……!」
 体勢を崩そうとしても、まるでその格好で固められてしまったかのように、指先一つぴくりとも動かない。どんなに力を込めても同じだった。まるで『気を付け』の形の型に押し込められてしまったかのように。自由に動くのは首から上だけで、それも首の半ばほどまで固定されているせいでろくに動かせない。
 狼狽するわたしに、男はにやにやとした笑みを浮かべながらむかつくほど丁寧に説明してきた。
「ふふふ……その全身スーツにはいくつかのポーズが記録されていてね。僕の声に従って、その通りのポーズをとるようになっているのさ」
「そんな……! どうやってゴムにそんな機能を……!?」
 厚さにしてせいぜい一センチ程度の布のようなスーツに、どうやったらそんな機能がつけられるというのか。わたしの中にある知識では到底不可能なことだった。
 男は、まるでその言葉を待っていたとばかりに、にやりと笑った。
「おやおや、僕がいつ、君に来てもらったそれが『ゴムスーツ』だなんて言った?」
 思わせぶりなその言葉に、わたしが声を荒げかけたとき、その異常は起きた。
「……!?」
 全身から発生したその感触に思わず身震いしたわたしの反応を見て、男は思い通りの現象が起きていることを察し、にやりと笑う。
「どうやら、動き出したみたいだな。君の体になじむまでは動かないから、ただのゴムスーツに見えたのも、無理はない。けど、いまならそれが何で出来たスーツか、わかっただろう」
 わたしはその言葉のとおり、それがなんなのか理解していた。理解したくはなかったけど、理解させられていた。
「ま、まさか……こんな……んっ」
 全身を嬲られる。ほぼ全身を同時に、こんな風に触られることなんてそうそうない。わたしは全身に感じるその感触に戦いていた。感覚を研ぎ澄まさなくても、スーツの中で何が起きているのかわかってしまう。
 わたしに着せられたそのスーツの内側。
 そこでは、無数の触手が蠢いていた。
 わたしに着せられたスーツの内側には、細かな触手が無数に発生しているようだった。
「……っ……あっ、あっ……んぁっ……!」
 全身を舌でなめられているような、そんな不思議な感覚だった。性感帯になりうるすべての個所をその触手は嬲ってくる。
 わたしはキレイな『気を付け』の姿勢のまま、全身をそれになぶられて妙な喘ぎ声をあげてしまっていた。
「ふふふ。ずいぶんと気持ちよさそうじゃないか」
 男が笑いながら近づいてきて、わたしの顔を覗き込むように煽ってくる。
 わたしは顔を真っ赤にしながらも、なんとかそっぽをむいた。
「う、うるさい……っ、気持ちよく、なんか……っ。ひゃぅん!?」
 突然、胸の先端をつまみあげられて、わたしは変な声をあげてしまった。慌てて噛み殺したけど、男は楽しげな笑みを浮かべている。
「素直じゃないな。気持ちいいだろう?」
 ぐりぐり、と胸の先端を捻りあげられる。
「そんな、っ、ことっ、なっ、はあぅ!」
 普通、そんな風に胸をつまみあげられたら痛いはずなのに、触手がなにかしているのか、痛いよりも気持ちよさの方が増していた。
 男はそれを得意げに解説する。
「イソギンチャクの触手は痺れる毒を分泌するというが、君の着ている触手スーツは、痛みを快感にする毒を分泌しているんだ。ふふふ。だからちょっと乱暴に扱っても……」
 男が両手を使ってわたしの両胸を揉みしだいてくる。その手つきは実に乱暴で、もし裸の胸にこんなことをされたら千切れるような激痛がわたしを襲っていたはずだ。
 けれど、触手スーツを着ているわたしには、その乱暴な動きが実に激しい快感になって襲ってきた。
「きゃうううううううううっっ!!!!」
 男の目の前であるのに、わたしは腰が砕けそうになる。それくらい強制的に快感に変換されたその感触はすさまじいものだった。
 けれど、その場に崩れ落ちることも触手スーツは許してくれない。彫像のようにがっちりと、わたしの体は一ミリすらも動かなかった。
「ふふふ、いまのでなんどかイったみたいだな。この触手スーツは、君が絶頂を迎えるたびに、徐々に神経を侵食してしまう。もし、この触手に完全に神経を侵食されたら……体を動かそうとする神経の働きでさえ、快感に転化されてしまうぞ? そうなったら、呼吸するのすら絶頂レベルの快感になって、まともな生活なんて送れないだろなぁ?」
 その言葉に、わたしは背筋に凍るような想いがした。確かにこれはひどい。こんなスーツを着せられたら、それも、着続けることによってそんな体に改造されたら、スーツが脱げたところでもはや元の生活には戻れない。
 男はわたしの首輪のカギをこれ見よがしにわたしの目の前で揺らした。
「ちなみに、イク回数にもよるが、完全に神経が侵食されるのには三日ほどかかる。それまでにこのカギで首輪を外して、その触手スーツを脱げば、後遺症はなく、普通の生活にも戻れるだろう。だが、それがすぎたらおしまいだ。二度とスーツは脱げなくなって、お前は一生イき続けるだけの生き物と化す」
 男はゆらりとカギを示した。
「ちなみに、このカギなしに首輪を外そうとしない方がいい。その触手スーツが首から上の体を侵食しないのは、その首輪でせき止めているからだ。もし乱暴に取り外そうとしたら……触手は一気にお前の頭のてっぺんまで侵食して、二度と戻れない体になるぞ?」
 それも面白そうだけどな、と男は悪魔の笑みを浮かべた。
 わたしは、感じすぎて整わない息を整えながら、男に向かって尋ねた。
「はぁはぁ……なにが……はぁ……望みなの……?」
「簡単なことさ。君をその触手スーツから解放してやってもいい。ただし、代わりに僕の奴隷になれ」
 予想通りに男は最低な要求を口にしてきた。
「君のような捜査官を手にできれば、もっとやりたい放題できるだろうしな」
「……そんなこと、許せると思う?」
 これでもわたしは正義感が強いのだ。悪に屈するわけにはいかない。
 この触手スーツは確かに恐ろしいけど、それでこの男の思い通りにさせられない。
 男はそんなわたしの毅然とした返答にも、まったく動じることはなかった。
「ふふふ。まあ、最初はそういうだろうなとは思ってたよ。まだ三日ほど時間はある。明日か明後日に決断してもらえばいい。ただし……」
 男はわたしの胸の先端を、中指で強くはじいた。
「ひぎゃっ!」
「それまでにも徐々に侵食は進んでいくんだから……覚悟しておくことだな」
 男はそう言って、わたしに向かって命令をしてきた。
「『まんぐり返し』」
 その言葉に、わたしの体は……正確には触手スーツなのだけど、わたしにしてみればわたしの体が勝手に動いたようにしか思えなかった。
 わたしの体は、『気を付け』の姿勢から、ごろんと背中を付けるように地面に転がり、両手で膝を抱えるようにしながら、ほとんど後転するように体を丸めて、肩と首で体を支えて……『まんぐり返し』の恰好になっていた。
 足を大きく開いて、あそこを丸見えにする体勢だ。もちろん、触手スーツは全身を覆っているから、この状態でもあそこが見えているわけじゃないけど、ほとんど体のラインを出してしまっているこの服でこの体勢をするのは、ほとんどすべてを晒しているのと変わらなかった。
 なんとか体勢を崩せないか試してみたけど、体はまったく動いてくれない。その場で固定されてしまったかのように、ぴくりとも動かないのだ。
 男はそんな風に腰を突き上げるような体勢になったわたしのお尻を、いやらしい手つきで撫でる。
「オブジェとしての固定も思いのままだからな。今日は一日この体勢でいろ」
「……くっ……こんなことで、わたしの気が変わるとでも……っ。はぅっ!」
 男が撫でた場所の触手スーツの動きが、急に活発になり始めた。
「気づいたか? 外から刺激を与えると、触手スーツはその部分の動きを活発化させる。つまり……」
 男の意図が読めたわたしは、血の気が引く思いがした。そんなわたしの顔色を見て、男はにこやかな笑みを浮かべる。
「やめてほしいか?」
「……っ」
 やめて。
 そう本心では思っていた。けど、男に屈するわけにはいかない。わたしは、こういう悪を糾弾しなければならないのだから。
 わたしが唇を固く引き結ぶのも、男の予想通りの反応だったんだろう。あざ笑うかのように笑みを浮かべて、男はわたしの一番触られたくない場所を執拗に弄り始めた。
 その途端、わたしのあそこに接している部分のスーツの内側が、活発に動き始める。
「ひぅ……っ」
 思わず変な声が出るのを止められなかった。その場所を、触手スーツは容赦なく侵食してくる。
 敏感なそこに触手が群がってくるのを、どうしようもできない。男の指が筋に沿って何度も往復する。
「ふふ……このスーツの中でも、この部分の性能はちょっと特殊でね。まあ、排泄物やらなにやらを処理しなければならないという関係上もそうなんだが……もうしばらくいじっていれば……」
「……っ、あっ!」
 体の中に、触手が入り込んできた。細長いなにかがわたしの中に入り込んでくるのを、わたしは確かに感じていた。
「は、入ってくるっ」
「ははは! その通り! 触手スーツは君の秘部や肛門の中に入り込み、普通なら絶対に手の届かない子宮の中までその触手を伸ばすんだ。君はもう排泄や月経に悩むこともない。すべて機械的にスーツが処理してくれる」
 ぞわり、と悪寒が背筋を走った。
「う、うそでしょ……?」
「どうして嘘をつく必要があるんだ? 人間として当たり前の生理反応も無視して活動できるようになるんだから、ある意味感謝してほしいね。その代わりに十二分な快感を与えてくれるのだから……文句はないだろう?」
 確かにその触手が蠢くほどに、わたしは体の奥底から湧き上がってくる強い快感を感じていた。まるで蠢く虫が体の中に大量に放たれたかのようで、気が狂いそうなほどだった。
「……クゥ……っ」
「まあ、これくらいでいいか」
 男の指が離れていく。わたしのそこはスーツの中ではものすごいことになっているだろうに、スーツ越しに触れていた男の指には、一切汚れもなにも付着していない。
「愛液が溢れ出す羞恥責めには使えないのが、このスーツの欠点かな」
 笑いながら、男はわたしから離れていく。
「とりあえず今夜一晩はそれの責めを受け続けてみるといい。明日の朝、気が変わっていたら教えてくれ。奴隷になりたいというのなら、スーツから解放してあげるし、歓迎してあげよう」
「……!」
 わたしはそれには答えず、口をつぐんだ。そんなわたしの抵抗を面白がっているのか、男は高笑いをする。
「はっはっは! 本当に気の強いことだ! そんな君が泣きながら許しを請う姿が楽しみだよ!」
 そう言い残して、男は部屋から出て行った。
 鍵の閉まる大きな音がして、わたしはまんぐり返しの恰好のまま、部屋にひとり取り残された。
 けれど、触手スーツの動きは止まらない。
「うぅ……っ!」
 活発に動く触手は、わたしの体の中にどんどんその触手を伸ばしている。目の前にあるわたしのお腹は、あふれるほどの入り込んできた触手のせいで、徐々に膨らみ始めていた。
 それは普通ならとても苦しい状態のはずなのに、わたしの体はそれを快感として受け取ってしまっている。
「あうう……!」
 徐々に、徐々に。
 わたしは触手によって体を侵食されていっていた。


 男の言った通り、夜の間中、わたしは触手スーツによって体を侵食され続けた。
 首から上以外、わずかな動きすら許されないまま、全身を触手によってなぶられ続けるということは、頭が変になってしまいそうなほどに苦しいことだった。
 眠ることもできずに、ずっと体を開発され続けるのだから、たまったものじゃない。
「はぁ……はぁ……」
 夜中ずっと喘ぎ続けたわたしは声も出なくなっていた。何も飲まされていないし、何も食べていないのに、喉の渇きも空腹感もない。
 どうやら、触手スーツが直接お腹の中に栄養分やら水分やらを注入してるみたいだ。
(でも……どこからそんな水分や栄養を……?)
 何もないところから生み出せるような技術なんてないはず。どこかでチューブでもつながっているのかと思ったけど、そんな様子はない。ともあれ、空腹や脱水症状で気を失うこともできないと気づいたわたしは、さらに絶望的な気分だった。
 その間にも、触手スーツはわたしの体を徹底的にいじってくる。
 感覚で探るしかないから確証はないけど、触手は胸の中にも入り込んできているようだった。乳腺までも犯されるという行為に、わたしの頭はパンク寸前だった。激痛が走るわけもなく、胸の中で虫が這うような不快感が、そのまま快感として頭に感じられるのだから、その異常な状態は誰にでも理解してもらえると思う。
 元々そこまで小さな部類でもなかったけど、わたしの胸は気づけば大きくなっていた。胸が邪魔になってお腹が見えなくなるほどに、わたしの乳房は大きく膨らんでいく。それが触手が潜り込んだことによる物理的な質量の増加によるものだから、恐ろしい。胸が破裂してしまうのではないかという恐怖さえある。
「うぅ……ううぁ……っ」
 そんな状態でも感じてしまう体の異常さに、目から勝手に涙が零れてくる。心が折れそうだった。
 すでにギリギリなわたしにとどめを刺すかのように、あそこに潜り込んだ触手と、肛門に入り込んだ触手が同時に動き始める。いままでは入るだけの量が入っていただけのそこに、さらに大量の触手が溢れてくる。穴が広げられていく不穏な感覚が、はっきりと感じられた。
(もう……やめ、てぇ……)
 心の中で、そう願うけど、触手スーツはやめてくれない。
 スーツに覆われたわたしのお腹が、風船のように膨らんでいく。もうどこまで触手が入り込んだのかもわからない。
 胃に触手が到達したようで、わたしは急に吐き気がこみ上げてきた。
「うぇ……ぇ……ぇっ」
 喉の下まで、触手が這い上がってきたのがわかる。わたしは自由に呼吸することもできなくなった。触手はちゃんと気道を確保してくれているみたいだったけど、急に呼吸ができなくなる時が生じる。もてあそぶように、触手が気道を塞いで、頃合いを見てそれを外すことを繰り返しているのだ。
 わたしは酸欠になっても気絶することができず、白目をむきながら、意識を真っ白にしながら、触手の責めを一晩中受け続けた。


 突然、触手の動きが止まった。
 呼吸制御を行っていた触手が、少し奥に下がり、自由な呼吸を取り戻す。
 わたしは意識のはっきりとしない状態で、視線が定まらない視界に酔った。吐きそうになるけど、いくらえずいても何も出ない。胃液すらも出ないのは異常だったけど、きっと触手がせき止めているのだろう。
 そんなわたしを、あの男が楽しげに眺めていた。
「やあ。ずいぶんと素敵な姿になったじゃないか。侵食度は30パーセントといったところか?」
 男は言いながら、その傍にある大鏡を指し示す。自分の姿が映っている。けど、わたしは一瞬それがなんなのかわからなかった。
 自分の体だと認めるには、一夜にしてあまりにも変貌を遂げていた。
 妊婦のように肥大化した腹部に、Gカップはあろうかという巨大な乳房。わたしの顔は力なくゆるんでいて、涙のあとがいくつもそれを無様に彩っている。
 実際、そこに移っている体が自分のものである確証が持てなかったのは、首から下の感覚が何もなかったからだ。いや、本当はたぶん、いまでも快感を感じ続けているのだと思う。けど、わたしの頭にその快感は届いていなかった。過剰な快感で壊れてしまったのかもしれない。
 男はそんなわたしの傍に立ち、わたしの体を覆うスーツに向けて命令した。
「『立て』」
 一晩中まんぐり返しの格好を維持していたわたしの体は、その男の命令にあっさり従った。わたしに体の感覚はなく、もはや力を入れる方法すらおぼつかない。それでも触手スーツは私の体を立たせ、直立不動で固めてしまう。膨らんだお腹や胸は相当重たそうなのに、体幹が揺れる様子すらないのは、スーツならではのことだろう。
 男はわたしの顔を覗き込みながら、膨らんだ胸を握りつぶしてくる。
「ふふふ……どうだ? 気は変わったか?」
「…………」
 ふらふらとしているわたしの頭では、それに答えることができなかった。
 男は笑顔を浮かべたまま、平手でわたしの頬を張り飛ばしてくる。久しぶりに感じる「痛い」という感覚に、頭が辛うじて動き始めた。
「さあ、どうする? このまま二日も経てば、もはや触手は取り外すこともできない深いところまで君の体を侵食するだろうが……そうしてほしいか? それとも、僕の奴隷になって解放されたいか?」
「……っ」
 わたしは少し明確になった頭で、自分の体を見下ろし、その異常な状態に心折れた。いまは動きを止めているスーツだけど、また動き出したら、わたしはきっと正気を保てない。狂い死になんてしたくなかった。
「…………な、なります」
「よく聞こえない。もっと大きな声で」
「ど、奴隷になります! だから……外してください……お願い、します……」
 わたしは怖くなってきて、涙が零れるのが止められなかった。情けないという想いより、またさっきの状態にされたくないという想いの方が強くなっている。
 男は、にやりと笑って、わたしを嘲り笑う。
「ふふふ。だから言っただろう。この触手スーツを着せられて、奴隷にならないなんて言える奴は存在しないんだ。女なら絶対に」
 そういうと、男は引き出しから一本のカギを持ち出してきた。
 同時に、ショーツのようなものも手にしてくる。
「いまから触手スーツを外してやる。代わりに、こいつを身に着けてもらうぞ。こいつは触手スーツと同じ技術でつくられたものだが……安心しろ。その触手スーツみたいな強力なものじゃない。貞操帯みたいなもんだ。はむかえないようにこいつは身に着けてもらう」
 そのショーツのような貞操帯を見せつけながら、男は続けた。
「常に僕の監視下に置かれることになるわけだけど、まあ心配することはない。君の生活を破たんさせるようなことはしないさ。君はいままで通り暮らし、裏では僕の奴隷として動けばいい。この貞操帯にはそのための機能が備わっている」
 男はそのショーツの内側を見せつけた。そこでは、おそらくこの触手スーツの内側と同じように、小さく細い触手が無数に蠢いている。
「こいつを身に着ければ、君は自由に排泄する権利と自慰をする権利を奪われることになる上に、僕の合図一つでいまの触手スーツのように急所を責められ続けることになる。けど、おもらしの心配はないし、匂いの心配もしなくていい。すべてこのショーツが覆い隠してくれる。君が反応さえしなければ、周りに異常が起きていることは絶対にわからないというわけだ」
 いつでもどこでも調教してやろうと、男は言っていた。そんなことをされるとしたら、昨日までのわたしだったらきっと怒っていただろう。けど、心折られたいまのわたしには、このスーツから解放してくれるなら、その程度のことは甘んじて受けてもいいと思えていた。
 男は首輪を外そうと、そのカギを近づけてきた。
「まずはそいつを脱がないとな。動くなよ」
 男はそういって、首輪を外そうとして近づいてきた。
(ようやくこれで解放される……)
 思わず、安心した。男にされたことだというのに、男がまるで窮地に陥ったわたしを助けに来てくれたヒーローのように思える。

 そんな男の胸を、わたしの腕が貫いた。

 一瞬、何が起きたのかわからなかった。
 なにが起きたのかわからなかったのは男も同じだったのか、目を見開いて自分の体を貫いているわたしの腕を見ていた。
「……え?」
「……は?」
 二人同時に間抜けな声を上げる。男の表情が、みるみる険しくなっていった。
「や……や、やめ……ごぼっ!」
 さらにわたしの腕が男の胸部をえぐり、男にトドメを差す。何か言いかけていた男は血を吐いて、その場に崩れ落ちた。
 そこでようやく、わたしは自分の体がしでかしたことに気づいた。
「う、そ……なんで……?」
 わたしの体はわたしの意志を反映せず、血に沈んだ男の手から、首輪のカギを拾い上げた。
 そして、そのカギを握りしめ、粉々に粉砕してしまう。
「……ま、さか……」
 わたしはこの体が動く理由に気づいてしまった。この触手スーツ、どういうテクノロジーで動いているのかは知らないけど、男の命令を理解する程度の判断力はあった。もし、このスーツがなにかしらの知恵を持っていたとしたら。
 自分が脱がれることに抵抗するのは自然なことじゃないだろうか。
 だから、それをしようとした男を殺した。
 男が思っていたより、わたしの体の侵食は進んでいるのかもしれない。だから、触手スーツはわたしを操って男を殺せた。
 触手スーツを従えていた男が殺されてしまった以上、わたしをこのスーツから出してくれる人は存在しない。
「うそ……でしょ……?」
 呆然とするわたしの体を、またスーツが勝手に動かす。その手は自分の首輪にかかった。首輪を引きちぎるような動きになったことで、わたしはこのスーツの目的を悟った。
「だ、だめぇ……!」
 わたしは触手スーツに抵抗する方向に力を込めたけど、スーツはびくともしなかった。
 昨日、男は言っていた。この首輪は、触手スーツの侵食を抑えるためのものだと。
 無理やり首輪を外すようなことをすれば、一気に触手スーツはわたしの頭までを侵食するだろう、と。
 触手スーツは首輪を引きちぎって、わたしの全身を侵食するつもりなのだ。穴と穴を蹂躙されたからこそ、顔まで侵食された時の危険具合は想像できる。わたしは渾身の力を込めて、それ以上指が動かないようにしようとした。
 けど、所詮は一晩中責められ続けて弱った力。スーツの動きはまったく和らぐことなく、無残にも首輪が引きちぎられた。
 最後の砦だった首輪が壊れ、触手スーツは完全に解き放たれた。一気に首元から、這い上がってきた触手が、顎を乗り越え、口に入り込み、鼻の穴や耳の穴にも入り、目にすらその触手を伸ばしてきた。
「やめ、でぇ! ウ、ゲッ、ッ!」
 ズルズル、と耳の中で触手の蠢く音だけがわたしのすべてになった。目も見えなくなって、鼻の頭や額に至るまですべてが触手に侵食されたのを感じる。
 もはや止める者のいない触手スーツは、わたしの体と意識を完全に覆い潰してしまった。


 それから一週間が経過した。
 定期連絡の途絶えた捜査員の安否を確かめにきた別の捜査員の手によって、その男の研究所は摘発され、さらわれたり、脅されていた女性たちはみんな解放された。
 だが、全身型の触手スーツに覆われた女性捜査員を助け出す方法はなく、周りからはどうすることもできなかった。無理にスーツを破壊しようとすれば人ならざる身体能力を発揮して襲いかかってくるのだから、どうしようもない。
 結局、その女性捜査員は触手スーツごと小さな金属性の箱の中に封印され、助け出す方法が開発されるまで本部に保管されておくことになった。ただ、全身を触手に侵食された彼女が、果たして正気を保っているのかどうかはわからない。

 それから、本部の保管庫からは夜な夜な快楽に浸かった女の喘ぎ声が響くようになったという。


~『全身触手スーツ』 終わり~


[ 2018/06/08 09:18 ] 小説・短編 全身触手スーツ | TB(-) | CM(0)
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